グランドメゾン百道浜 OCEAN & FOREST

福岡県福岡市／2010

百道浜という美しい海のそばに建つツインタワー集合住宅の光環境計画。都市に住まう人々を見守り、街の誇りとなるような森を創造するコンセプトのもと、日本の豊かな自然を育んできた里山を手本に、タワー下層を広大な森の丘で包み込み、季節を演出する広場やビオトープを有する。足元を照らす低い位置の光や道しるべとなる樹木のライトアップで、散策する人々をやさしく導きながら、同時に生態系を守りサステナブルな環境を実現している。タワーのトップは美しいパープルのライトアップで演出し、建物のシンボルとして百道浜の景観を彩る。マンションの顔となるエントランスは、建築の素材や歩道空間の特徴を活かした光の配置と、鉛直面を照らしたおもてなしの光で、住まう人々をやさしく迎え入れる。東西に延びるツインタワーのそれぞれの動線に沿った間接照明で、共用ロビーに高級感を演出し、EVホールまでの道のりを上質で落ち着いた雰囲気に演出している。