関門海峡における日本史の転換期の舞台となり、重要な要所として位置づけられる赤間神宮と日清講和記念館。この海峡の歴史を物語る2つの施設は、赤間神宮の竜宮造りに見られる古典意匠や鮮やかな彩色、日清講和記念館の繊細かつ伝統的な建築様式など、貴重な歴史文化遺産としての価値を有している。 照明デザインにおいては、赤間神宮の荘厳な世界観を際立たせ、来訪者の期待感を高める演出を施すとともに、日清講和記念館の威風ある外観を引き立て、歴史の記憶を呼び起こす、情緒ある佇まいを創出。これらの光の演出は、下関市が夜間景観形成基本方針に掲げる、海岸線に連なる「光の回廊」の重要な起点として機能し、下関市の魅力的な夜間景観形成に大きく寄与している。
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